経営システム研究委員会

経営システム研究委員会 2010年度活動報告と2011年度活動計画

経営システム研究委員会
委員長 宮木 宏尚

経営システム研究委員会

設  立:1990年
目  的:
化学関連産業に関わる経営上の諸問題を、化学工学・情報工学と社会科学(経営学、経済学など)の境界領域から捉え、工学を中心とした従来の学会活動と企業活動の実務要請との有効な連携を図り、その解決策を学際的な角度から追求し、より実効のある研究と経営の実現に寄与することを目的とする。

メンバー: 約30名(企業役員・上級管理職およびそのOB、大学教員、コンサルタント等)

最近の活動実績:
①原則 1回/月 委員会を開催し経営問題などについて研究、討論
②2006年~ 学会年会のシンポジウム「先端化学産業技術プログラム」の1セッションを担当

  • 化学工業の新事業戦略(2006年)
  • 化学関連産業におけるMOTの課題(2007年)
  • 化学関連産業の人材育成に関する問題(2008年)
  • 世界の産業の地殻変動と日本の化学関連産業(2009年)

最近の活動基本課題

21世紀に入ってからの産業界を取り巻く環境の激変を踏まえ、化学関連産業を廻る経営 課題応策を、中長期的テーマとして研究し、提言に結び付ける。

2010年度の活動結果

基本方針:

「エンジニアリングとマネジメント」「日本の化学産業の将来」をキーワードに、各メンバーが それぞれテーマを設定し、委員会で発表・討議し、その結果を集約し第76年会フォーラム でのテーマとする。

  1. 研究委員会の開催(1回/月)
    • 委員会メンバーによる話題提供と討論
      3月:「国の科学技術政策と化学工学会2011年年会」亀山秀雄(東京農工大)
      6月:「幅広い分野の事業を抱える企業でのCTOのあり方」小嶋幸保(元昭和電工)
      8月:「化学技術によるモノづくり-技術三要素のマネジメント」谷山巌(元JSR)
      11月:「コンビナート人材教育に関する諸外国の動向と日本の取り組み」小菅通孝(TEC)
      12月:「六ヶ所再処理工場の紹介と現在のトラブル報告」小菅通孝(TEC)
    • 外部講師による講演と討論
      7月:「ロジックモデルを使用した研究支援システムの開発」田隈広紀(日立情報システム・農工大)
      1月:「クローズド・オープンイノベーションのすすめ」西野和美(東京理科大大学院准教授)
  2. 第76年会「化学産業技術フォーラム」に参加 … 委員会でテーマ、人選を討議
    テーマ: 「サステイナブルな経営を目指す化学関連産業の課題」
    内 容: 基調講演(1件)とパネル討論(5名)

2011年度の活動計画

基本方針:

  • 従来の委員会メンバー中心の活動から、学会全体に開かれた活動を目指す。
  • 「化学関連産業のマネジメント問題」、「産学官の連携に関する課題」などのテーマを中心に究活動進め、活動結果を纏めるとともに、種々の媒体を通じて学会メンバーに公開する ことを指す。
  • また、産学官連携センター内の組織および他のセンター組織との連携も検討する。
  1. 研究委員会の開催(1回/月)
    • 学会誌(およびWEBサイト)に「マネジメント問題」をテーマに、連載記事を掲載・委員持ち回りで執筆する。その内容は委員会で事前に討議する。
    • 外部講師を招聘し、講演会を開催する。(4回/年程度)… 学会会員に公開
    • 年間活動成果の報告書を作成する。
    • 上記活動を通じ、学会の産官学連携活動についての提案も行う。
  2. シンポジウムの開催
    • 第76年会(2011年3月)に計画し、東日本大震災のために実施できなかったパネル討論を中心としたシンポジウムを、ブラッシュアップして開催することを検討する。
  3. その他活動
    • 委員会活動の紹介およびメンバー増強
      学会誌、ホームページ等を通じ、メンバー(特に現役メンバー)の増強を図る。