人材育成センター
人材育成センターとは
組織と役割
日本の化学関連産業にとって、化学技術者の育成は重要な課題であり、高等教育機関における教育と社会に出てからの教育まで、技術者の生涯にわたる教育を支援することが、専門家団体としての化学工学会の責務であるとの理念から、人材育成センターを設立しました。(設立:2000年4月)
研究と技術、技術と経営を結合するマネジメントが問われていますが、より大切なことは、技術者自身が生涯にわたって持ち続ける若々しい学習意欲であり、それを育む教育です。産学が共生し、助け合う化学工学会こそ教育・研究・技術・経営が語れる社会であり、生涯教育を支援する最良の場であると思います。
人材育成センターは化学工学会の教育・研究・技術・経営の場を先導し、学生から社会人リーダーまで技術者の生涯にわたる学習を支援します。
組織図
運営会議 | 人材育成センターの全般についての企画、運営 |
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資格制度委員会 | 化学工学会技術者資格の制定、運営 『上席化学工学技士』、『化学工学技士』、『化学工学技士(基礎)』の試験・審査、更新に関する活動を行います。また、継続教育CPDポイントの運営・管理を行います。 さらには、『プレミアム講座「化学技術者の知的生産性を追求するプログラム」』では、2022年度より『「知的生産性を高めるチームづくり」講座』を開催しております。 |
経営ゼミナール委員会 | 経営ゼミナールの企画・実施 リーダーシップを発揮する立場にある産業界の管理者・上級技術者を対象に、各界一流の講師の講話、グループディスカッション、参加者相互の触れ合い研鑽の場を通して、中核経営者の育成を図るために、『経営ゼミナール』を実施します。 また、本ゼミナールでの絆を永遠とするために、次路会(OB会)も発足しました。 |
継続教育委員会 | 技術者の継続学習プログラムの企画・開発・実施 社会人となった化学技術者が日本の化学関連産業の発展に寄与し、持続的社会の構築に貢献できるよう自らの能力向上に努めるための生涯にわたる継続学習を支援する体制を整備します。技術者向けの実務に密着した講座(『継続教育セミナー』)を開発し、実施します。 |
高等教育委員会 | 高等教育機関における化学工学の教育プログラムに関する調査、改善に関する提言、産学が連携した活動によって、社会の発展に貢献できる人材を輩出するための活動 プロセス設計と単位操作を一体化した化学工学の新たな教科書を編纂しました(『はじめての化学工学』)。化学工学系学生を対象にした『集まれ 化学工学に触れている学生諸子の会』の開催、 『ケムイーカーコンテスト』の開催、『プロセスデザイン学生コンテスト』をサポートします。 |
未来人材育成委員会 | 高専生・学部生を中心とした若年層への自己啓発の場作りや工学への興味を増進するための活動 高専生、学部生を対象とした『学生発表会』を毎年実施し、実験・研究をまとめて発表する機会を提供します。また、『化学 モノづくり動画』の作成を通し、化学産業の現場に対する理解増進のための活動を行います。 |
JABEE連絡委員会 | 『JABEE(日本技術者教育認定機構)』及び化学分野JABEE委員会が活動するに際し、本会と協業する際にはその窓口となり活動することを目的とする。 |
資格制度委員会
化学工学会は、技術者資格制度を2006年度よりスタートいたしました。
この制度は、大学等で化学工学を学んだ事の証明として、あるいは化学工学に関する専門知識と応用力及び十分な実務経験を有し、高い職業倫理を備えた化学技術者の育成・継続的レベルアップをはかるために、社団法人化学工学会が付与する化学技術者のための認定資格です。
化学工学会が実施する審査、試験に合格した方が化学工学会に登録する事により、「化学工学修習士」 「化学工学技士(基礎)」 「化学工学技士」 「上席化学工学技士」の資格名称の使用が認められています。
また、これらの資格を活用することにより、化学工学に対する社会の認識と関心を高め、化学技術者が社会から正当に評価され、社会と産業の発展に更に寄与することを目的としています。
また、本制度と並行して、化学工学に関する技術者としてのレベルの維持・向上を、自律的・継続的に促進する為、CPD(継続学習)ポイント制度を取り入れます。
業務内容
- 資格制度全般に関する業務
- 資格制度資格認定に関する業務
- 資格制度資格登録に関する業務
- CPDポイント制度運営に関する業務
- CPDポイント登録に関する用務
- その他、資格制度及びポイント制度に関する調査研究・提言およびこれら制度に関する目的を達成する為に必要な事項に関する業務
関連リンク
資格制度経営ゼミナール委員会
経営ゼミナール委員会では、社会経済の動きに即応し、リーダーシップを発揮できる経営者の育成を目的とした「経営ゼミナール」を企画し、次のような点に配慮してプログラムを準備、運営致します。
- テーマに相応しい講師陣並びに講演内容を用意しております。
- 参加者の交流と相互啓発を深めるために、グループ討議を充実させております。
- ゼミナール終了後も継続するネットワーク作りを支援しております。
主な活動
- 経営ゼミナール
- 次路の会(OB会)
継続教育委員会
化学技術者および関連技術者の生涯教育事業を実施する。これを通じて当該技術者の技術力の向上および資格取得を支援する。
- 継続教育は、技術者の生涯学習の観点から、そのキャリアに応じた段階別プログラムを組む。また、プログラムはさまざまな業種に対応するため多様化を図る。すなわち、プログラムをキャリア別、分野別に体系化する。
- プログラムは、会員、産業界のニーズに合ったものとし、工学原理と実務を融合させた実践的な内容とする。
- プログラムを修了した受講者は、そのプログラムによって、どのような能力向上が可能になるか、「アウトカムズ」を開講前に明確に示す。
- 研修内容を充分理解したと判断される受講者に対しては、修了証を授与する。
- 受講記録は学会で管理し、要請があれば受講者に提供する。受講記録が所属企業での評価、あるいは就職の際の証明書として活用されることの便宜を図る。
- 受講記録の登録 CPDポイント制度を発足させることを進めている。この際、従来受講した方の記録をご連絡することが可能である。
高等教育委員会
主な活動
- FD・デザイン教育・技術者倫理教育等に関するアンケート調査
- インターンシップ、「集まれ 化学工学に触れている学生諸子の会」
- 技術者教育の改革、JABEE(日本技術者教育認定機構との連携
- 応化向けの化学工学教科書の作成 (「はじめての化学工学」)
- 化学工学のモデルカリキュラムの作成
- プロセスデザイン学生コンテスト(SIS部会主催)へのサポート
未来人材育成委員会
主な活動
- 学生発表会
- 中高教諭とケミカルエンジニア交流のための見学講演会
- 化学 モノづくり動画
- 夢・化学-21
- 高校生のための施設見学会
回 場所 開催日 第1回 東京都落合水再生センター 2014年1月27日 第2回 旭化成ケミカルズ川崎製造所 2015年1月26日 第3回 日清オイリオグループ横浜磯子事業所 2015年8月3日 第4回 キューピー仙川キューポート 2016年8月1日 第5回 千代田化工建設 子安オフィス・リサーチパーク 2017年8月1日 第6回 JXTGエネルギー(株)根岸製油所・中央技術研究所 2019年8月1日 - その他啓蒙活動