vol.19 (2016.3.1) | 学会本部活動通信
平成27年度会長
前 一廣
2月は理事会での主要な議事の報告をさせて頂きます。
1)経理状況
予てからご報告させて頂いておりますように、学会の経理状況は厳しい状況です。本年開催のINCHEMでは過去最大の規模で収益も向上致しましたが、経理全体から見ると焼石に水です。今後の改善のポイントは、会員数維持はもっとも望まれるところですが、支出のシーリング、事業の縮小等も考えていく必要があるかと思います。この中でも会誌などの出版、郵送に関する支出が圧倒的なウェイトを占めています。現在、Webと通じた会誌の配信などの可能性を検討しており、これが会員サービスに適う形で可能であれば一気に経理状況は改善します。次年度以降、Web配信(希望者には冊子郵送)に関するより詳細な検討をしていくこととなるかと思います。
2)産業界交流委員会
この4月から、維持会員企業の役員で構成される産業界交流委員会を立ち上げます。現在、各維持会員企業に委員の選出をお願いしているところです。この会は、業種を横断して今後の化学産業が取り組むべき課題や方向性などを大きなテーマでフリーに意見交換し、維持会員間のコミュニケーションを図って頂き、産産協業、産学連携などのアクションに繋がればと考えています。この場から出てきた具体的なアクションプランは、国プロとして提案していき、先に立ち上げた社会実装学創成研究会(若手産学)や関係部会での産学連携研究へと展開できればと考えています。また、出口ベース(自動車とかITとか医療とか)での産学連携の必要性などに関しても議論し、部会再編成のための基礎資料にしたいと考えています。 さらに、化学工学教育に対する産のニーズなども議論し、大学、高専の先生方にフィードバックしたいと考えています。ここでも議論を通じて、基礎~実用化までをシームレスに繋ぐ仕組みと具体的な活動展開を検討したいと考えています。
3)社会実装学創成研究会
先週メルマガ配信しておりますように、社会実装学創成研究会のメンバー募集を再開しております。若手産学正会員の積極的な参画をお待ちしております。上記2)の委員会では、本研究会での活動(活動して頂いている諸氏の氏名入りで)を随時報告し、各企業役員の方に学会正会員若手の活躍を鮮明にインプットしたいと考えております。また、上記2)で提案した国プロなどの受け皿にもなりますので、各企業の若手正会員の方は、周りの方に正会員勧誘を進めて頂き、一緒に研究会に入って頂ければと思います。
http://scej-main.sakura.ne.jp/s_implementation/
◆ 年会への参加のお願い
いよいよ、3月13日(日)から3日間、関西大学にて年会が開催されます。以下のWebサイトで盛りだくさんの内容を見て頂き、当日受付でも結構ですので、是非、多数の方の参加をお待ちしております。
http://www3.scej.org/meeting/81a/
初日朝一番の小生の講演では、4月に会長退任を控え、みなさまにご支援頂いた2年間の総括(懺悔?)をさせて頂きたく存じます。
◆◆ 正会員の方々へ:会員継続、何卒宜しくお願いします! ◆◆
先月と同様のお願いになりますが、今月は正会員が大きく減少する月です。学生会員から正会員へ資格変更された会員の方におかれましては、何卒、継続をお願い致します。小生、会長在任中、最後のお願いです。自身を育ててくれた土壌への恩返しと日本の化学産業の発展を持続的に維持するために必須である後輩たちの育成に間接的に寄与するという利他的精神に立って頂き、一人でも多くの会員の方に継続して頂きたいと願っている次第です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。